北陸大学研修チームによるJMAS研修

1 全 般

  8月24日(月)~25日(火)の2日間、北陸大学(石川県金沢市)から田中教授率いる24名の学生が、カンボジア・バッタンバン州の JMAS地雷処理支援(以下、CBPD)事業及び安全な村づくり事業(SVC) の各現場を研修で訪れました。日本にいてもカンボジアの情報は簡単に入手できますが、実際に現場に訪れ、自分の目と耳と肌で感ずるのとは随分と違うという事を認識して貰いたいと思い、地雷処理現場やインフラ整備現場の研修だけではなく、現地で暮らす人々との懇談や、不便な環境下でも楽しく生活する子供達の通う小学校への訪問を計画しました。

 

2 8月24日(月)

  午前8時、バッタンバンのホテルを出発し、同地にあるCMAC(カンボジア地雷処理センター)DU2本部(バッタンバンを含む地域の本部で、カンボジア王国で運営する地雷処理組織の中で最大規模の隊員約700名が所属する部隊です。)を訪問しました。DU2では副マネージャーからブリーフィングで、「DU2内の地雷処理プロジェクトは、日本が最大のスポンサー」と聞き、全員が予想外だったようです。私からはカンボジアにおける地雷・不発弾の状況について説明しました。

 

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    DU2副マネージャーによるBF          筆者によるBF

 

  その後、バスで1時間、CBPDベースキャンプに移動し、隊員60名が生活するテントを見学しました。

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       屋外売店で買い物           野外教場で弁当の昼食

  午後は、地雷原に移動して実際に処理現場の見学です。移動中悪路の為、バスからCMACの保有するトラックに乗り換え、地雷原に到着するまで凸凹地を通過するたび、「まるでディズニーランドのアトラクションに乗っているみたい。」だと歓声が上がりました。

  人力処理の地雷原では、小隊長から地雷原に関するブリーフィングを受け、人力処理要領のデモンストレーションを見た後、安全な場所において探知要領を体験しました。また、CBPD隊員と懇談では、処理活動での苦労話を聞き、処理の難しさを認識すると共に、女性の隊員も一緒に猛暑の地雷原で懸命に処理する姿に感銘を受けた様です。その後、隣接する機械処理の地雷原まで移動し、(現場の)リーダーの説明の後、全員がヘルメットとプロテクターを装着しました。暑さと対戦車地雷の爆破見学という緊張感からか、全員が汗びっしょりでした。

  爆破する対戦車地雷の設置場所を確認してから安全な場所に移動し、いよいよ爆破の瞬間を見学です。全員がカメラや携帯電話を爆破地点に構え、ハラハラドキドキの様子で、爆破した瞬間は強烈な爆破音と噴煙に驚いていました。

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    凸凹の道路をトラックで移動        探知要領を体験する女子学生

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       CBPD隊員との懇談         対戦車地雷を爆破した瞬間

 

3 8月25日(火)

  朝一番はSVCインフラ整備現場の見学です。現場は約3kmの新設道にラテライト土を運搬・敷き均す作業です。現場にはバスで進入できないため、新設道終点側を流れるソンカイ川に架かる吊り橋を徒歩で渡って移動です。この吊り橋は全長100m、河床高30m、歩幅は2mで両サイドにはワイヤーの手摺は付いてはいますが高所恐怖症の人には渡るのが困難な吊り橋です。中には吊り橋を渡りながら、携帯電話のカメラでニコニコしながら撮影している学生もいたのには感心しました。

  SVC現場責任者からの日本の支援への感謝の言葉に学生たちから拍手が沸き起こりました。その後は、近くにあるルン小学校を訪問しました。この小学校は、先生2名が児童72名を担任し、SVCで来年2月から校舎を建て替える予定です。大学生たちは、授業を見学後先生の許可を受け、校庭で日本から持参した大縄で児童たちと縄跳びを始めました。まず大学生が飛び方をやって見せた後、小学生が挑戦したのですが、初めから大学生よりも上手に飛んでいたのには感心しました。ルン小学校の児童たちも、日本の大学生との遊びを大いに楽しんだ様で、見学予定時間をオーバーしてしまいました。

  最後は児童全員にランドセル用バックをプレゼント。バックを貰った児童たちの喜ぶ姿に大学生も喜んでいました。

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   SVCマカラの説明(後方が吊り橋)       ルン小学校児童の縄跳び

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  ルン小学校の児童にバックをプレゼント      ルン小学校で記念撮影

  

  ルン小学校の後はコミューン役場を訪問です。コミューンとは数個の村を集めた集合体で、コミューンが数個集まると郡になります。コミューン長や村民との懇談では、大学生からの質問に住民の困窮した生活を窺わせる回答が返ってきて、カンボジアの現状を実感したようです。 

 

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    コミューン役場での住民との懇談      現地プチュウ食堂での昼食

 

  午後はSVCで2015年に建設したブーロン小学校を訪問しました。この小学校はSVCで建設するまでは、村人が地雷原の中に掘立小屋の小学校を建て、村出身の女性学生2人が子供達の面倒を見ながら勉強させていたところでした。その現状を変えるべく、昨年CBPDで地雷処理をした後、SVCで小学校を建設しました。

  山の峠を越えてブローン小学校に到着すると、先生たちが笑顔で出迎えてくれました。授業を見学した後、児童と大学生の混合チームでサッカーの試合をしました。児童たちはほとんどがスリッパで、中には裸足でボールを蹴飛ばしている子供もいました。時々スリッパがボールより飛んで、全員が大笑いでした。次に校庭に児童と大学生と一緒に4本のマンゴーの木を植樹しました。2年もすれば人の背を超える高さになるので、大学生には是非自分の目で確認して頂きたいと思います。ここでもランドセル用バックのプレゼントを行いました。学校に通っていない小さな子供も欲しがっていたのですが、ある女学生がその子供達に折紙を教えてくれました。バックが貰えないと泣きじゃくっていた子供達を 笑顔にしてくれた機転に感謝しています。最後に校舎前で記念札をして、2日間の研修は無事終了しました。

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    マラカ審判によるサッカー試合      小学生と大学生合同による植樹

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  プレゼントを前に児童すうのチェック   女子学生から児童にバックのプレゼント

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 田中教授から先生に予備のバックをプレゼント  ブローン小学校校舎前で記念撮影 

 

  帰り際、田中教授より「来年もJMAS研修を企画して、絶対に来ます!」とご挨拶をいただきました。北陸大学の皆さんにこの書面を通じて改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。 

 

  CBPD地雷処理専門家  高木  茂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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