不発弾による事故例

「不発弾による死亡事故」 第二弾 続 報

2003/02/20   「不発弾による死亡事故」続 報
 
1 何故亡くなったBさんは、なぜ危険な不発弾を扱ったのか?
 家族の生活の糧にするためなのです。Bさんは、事故前日までに、約30kgの金属を集めていました。
カンボジアの地方では、鉄屑が100リエル(約3円)/1kg、30kgで3,000ルエル(約90円)で売買されています。

アルミや銅は高く買い取ってくれ、アルミは1,500リエル(約45円)/1kg、銅が3,000リエル(約90円)/1kgが相場だそうです。

爆発した不発弾は、40mmてき弾(M79)と呼ばれる弾薬(写真を参照下さい)で、砲弾内部にライナーという銅製の部分及び弾殻(砲弾の外側)にアルミを使用している砲弾です。乾季の暑さに耐えながら、家族のため金属を掘り続けたBさんの28年の生涯は、1キロ3円の鉄屑と引き換えの代償だったのでしょうか?

 しかし、これが、現実なのです。

2 深いご遺族の悲しみ!

 未亡人になられた奥さんはまだ若く、JMASのスタッフの姿を見るなり、大粒の涙を流し、その表情は悲しみと、やるせなさ、怒りが入り混じった苦悩等が読み取れました。そして、奥さんは「夫は不発弾が危険であることは十分知っていました。また注意も受けていました。

 何故こんなことになったのか?金属を掘って集め、これを売ってもわずか数千リエルにしかならないのでもう止めて欲しいとお願いしても、夫は聞き入れませんでした。会話の中で奥さんがみせた「怒り」は悔やんでも悔やみきれない悔しさを見て取れました。大粒の涙が抱きかかえている乳飲み子に落ちていました。

 Bさんのお父さん、お母さんは、涙も枯れ目も空ろのように見えました。

3 JMASの新たな決意!

 Bさんの死は、残念な結果となりました。しかし、失った命と引き換えにJMASの活動は、新たな使命感が生まれました。

 JMASは2003年2月10日を「活動の原点に立ち返る日」また、「不発弾の危険性に対する啓蒙教育の日」として、決して忘れることのない日として記憶することにしました。

4 まだカンボジアに不発弾はたくさんあるのか?

 カンボジア国内にあるとされる不発弾の実数は正確に把握することは不可能です。

しかし、過去の地雷・不発弾による事故の犠牲者の統計データがありますので、紹介します。

 A 地雷・不発弾による犠牲者・・・・・・828人

 B 上記Aのうち不発弾による犠牲者数・・・・・・・・・468人(57%)

 C 上記Bのうち不発弾を故意に触ったり、何らかの圧力を加えた事故・・・262人(56%)

 D 上記Aのうち子供の犠牲者数・・・・・・・・274人

  ※ このデータは2002年1年間に発生したものです!(カンボジア赤十字、ハンディキャップインターナショナルの統計)

5 最後に!

 上記のデータは不発弾による事故の多さを如実に示しています。

 JMASは、この数字をゼロにするために今までの活動を振り返り、将来の計画をしっかり策定し、実行していくことがJMASに課せられた責務だと、決意を新たにしました。 

        40mmてき弾(M79) 
    (JMAS弾種別写真集から引用)

 

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