2009/9/3 SEA Games(東南アジア競技大会)

SEA Games(東南アジア競技大会)

田川 友康

2009年12月9日から18日までの10日間、第25回SEA Games がラオスで初めて開催される。この大会は2年に一度開かれる文字どおり東南アジア諸国だけの国際スポーツ大会である。この地域のスポーツのレ ベルは特定の種目・個人を除けば一般的にかなり低く、オリンピックやアジア競技大会等では対等に戦えずメダルを獲得できる可能性はほとんどない。従って国 威発揚の場にはなり得ず、単に参加することに意義を見出すほかはないため、比較的同一レベルの国々での国際大会として開催されている。

ラオスでは政府や党もスポーツを奨励しているが、サッカー、バレー等比較的軽易にできるスポーツに限られ、施設や用具も十分にはなく、全てのスポーツ種 目にわたり国際大会で通用する選手は皆無に等しい。スポーツなのか単なる遊びなのか判然としない東南アジアの各地で行われているペタンクーや、プラスチッ ク製(元来竹製)のボールを手以外の体を使って相手コート(バドミントンコートと同じ広さ)に入れて競うセパタクローが人気の高い種目で、あちこちでプ レーしている光景をよく見かけるが、国際的にはほとんど知られていない競技である。競技団体の組織化も十分ではなく、競技人口もさほど多くはない。スポー ツ後進国でもあるラオスでの初めての国際大会開催のために現在各国の支援を受けて、総合グラウンド、各種体育館、武道場、ゴルフ場、それらを繋ぐ幹線道路 等が整備されつつあり、この大会を機にスポーツ熱が上がることが期待されるものの、大会後の施設の維持管理ができるのだろうかと心配になる。
 過日、柔道種目のプレ大会が実施され、会場の熱気を感じて来た。日本が支援して建設中の武道場の完成は10月ごろの予定であるため、多目的ホールに応急 的に作られた柔道場で7カ国の選手が技を競っていたが、競技運営や会場運営に不手際が散見され、国際大会に不慣れな一面を覗かせていた。競技以外でも不安 材料は数多く、3か月余の期間にどこまで是正できるのか、特に、大量に輸送できる公共交通機関がないラオスでは各地で渋滞が発生する可能性が高く競技の進 行に影響も出かねない。
 それはともかく、ラオスで初めて行われる国際大会であり、国を挙げて成功させようとの意気込みは感じられる。英字紙ビエンチャンタイムスでも最近この大 会に関する記事を連日掲載しており、国民の関心も弥が上にも高まってきている。通常、ラオスでは6月から8月の3ヶ月間、学校は長期の休みに入るが、今年 はそれを10月から12月に移して大会に備える他、地区ごとに大会支援の方策が検討されたり、児童・生徒を各会場に動員して盛り上げる計画になっている。 国威発揚の格好の機会になることを期待してやまない。
武道場正面の建設作業風景 武道場の完成予定は10月、急ピッチで
日本が支援して建設中の武道場の看板 内装を残してほぼ完成した総合体育館
市内と競技場を結ぶ建設中の幹線道路 人海戦術で整備中のゴルフ場
総合競技場 選手村開村式を伝える英字紙
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